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Delay の使いかたについて


ミックスをしているとき、歌のバランスにやってきました。基本まずある程度バランスをとった後にEQかCompでさらに整えリバーブをかけたりします。そして時と場合にディレイをかけたりします。

ディレイにも色々な使い方があります。

今回は、少しDELAYの使い方について書いていきましょう。

DELAYとは

音を遅延させるエフェクターであり、やまびこのような音の反射(反響音)をシミュレートするもの。
例えば、部屋で音が発せられた時、聞き手の耳には直接音初期反射音
残響音といろいろな種類の音が届きます。

◇直接聞き手に向かう・・・直接音
◇壁に反射して聞き手に届く・・・初期反射音
◇部屋の空間上を動き回る(反射を繰り返す) ・・・残響音

音は空気を介して伝わるものであり、部屋という空間の中では必ず音の反
射と言うものが生まれます。この反射による残響があるからこそ人は音を
自然に聞く事ができたり、場面によっては音を美しく響かせる効果を生み
出したりもします。

音作りやミックスにおいてのディレイは、この反射音を操ることでトラッ
クに自然な広がりを持たせたり、美しい響きを与えたりとディレイの設定
により様々な効果を付加することができます。


DELAYの基本パラーメーター

プラグインのディレイには設定項目が多くあるものがあったりもしますが、 基本的には以下の5つが主なパラメーターとなります。

•DelayTime(ディレイタイム) :  音の入力に対して、どれくらい遅らせてディレイ音を発するかを決める。
•Feedback(フィードバック)  : ディレイ音をどれくらい繰り返すかというもの。
•MixLevel(ミックスレベル)  : 元の音(DRY)に対して、ディレイ音(WET)の音量レベルを決める。
•Rate(レート)  : 音が揺らぐ速さを決める。
•Depth(デプス)  : 音の揺れの深さを決める。

ディレイタイムの種類
(例)
 Short Delay 20ms〜50ms
 Midium Delay 50ms〜200ms
 Long Delay 200ms以上

数値は決まったものではないですが、ディレイタイムが短いものは音を太く
したり、反対にディレイタイムが長くなるほどにバラードなどに適した美しいハーモニーを形成するなど、このディレイタイムだけでも音のイメージはガラっと変わるほどです。

もちろんディレイの音を太くしたければEQを使ってLowの帯域をブーストするか、High成分をCutしたりの調整し、また響きを強調したいのであれば、逆にHigh成分(4Khzから8Khz)あたりを膨らませるだけでも雰囲気は変わります。


ディレイのテクニック

音作りやミックスにおけるディレイテクニックについて

•テンポ同期でリズムに合ったディレイ 。
•ショートディレイでダブリング。
•ロングディレイでハーモニーを形成。
•ディレイ音のハイをカットして原音に影を付ける。
•ディレイ音の低域をカットしてすっきりしたサウンドへ。
•ディレイ音を左右に振り、ステレオ感を演出。
•ディレイ音に歪み系処理を行い質感を付加。
•ディレイ音にモジュレーションをかけて広がりを付加。
•ステレオのLRを別々のディレイタイムにして浮遊感を演出。
•シングルディレイでアンビエンスを強調。
•自然な広がりを持たすためにディレイ音をさらにセンドでリバーブ処理。
•ディレイ音をフレーズの最後だけにかけ余韻を聞かせ、オートメーションにて処理をする。






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ディレイタイムの計算

プラグインには、「テンポシンク」機能が付いているものも多くあると思いますが、手動設定する時は以下の式でディレイタイムとします。

計算式
ディレイタイム(ms) = 60 ÷ BPM × 1000

この計算で得た値は4分音符のディレイタイムなので、 ディレイタイムを8分音符にする場合はその半分、 ディレイタイムを。16分音符にする場合はさらに半分になります。

例題
テンポ120の4分音符の場合: 60÷120×1000 = 500(ms)
8分音符の場合: 500(ms)÷2 = 250(ms )となります。

※テンポが決まっている時には、正確な数値でやるとよいが、バンド形式での歌にディレイをかけるのであれば、若干1〜3msぐらい前後するものよい効果が得られる時もあります。

最後に
個人的に、ショートディレイでダブリングは歌にすごく効果的だと思います。
また味付け程度にやる方法としてやるのが、左右ディレイタイムを変える方法、片chは8分音符でもう片chは付点8分音符にしてフィードバックで最終的にディレイが終わるタイミングを合わせるやり方!

後、原音に多めのリバーブをかけたときには、ディレイ音にもリバーブをかけておく原音は気持ちいいのにディレイ音は素の状態は恥ずかしいですね、、、。

ディレイ音にモジュレーションも効果的だと思います。RateとDepthを上手く使えればこれも効果的!!!

最後まで読んでいただきありがとうございます。






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マスタリングで音圧を上げるには



マスタリングで音圧を上げるには「如何にして上げるか」を作業として
やっていますが、実は

「如何にミックス(トラックダウンで)で良いバランス作るか」

が本当は大事です。




スキルのフリマ【ココナラ】


仮にKickのバランスがデカいとそこにコンプが掛かりkickが鳴るところは他の楽器が聞こえづらくまたは埋もれてくることになってしまいます。

ミックスのバランスがもうひとつの時、
例えば
音圧を稼いだことで、ヴォーカルバランスが変わりかなり出てしまった、、、とか。こんな経験ありませんか??

こんな時はマスタリングをする前に、もう一度ミックスの修正をしてもらい、それからマスタリングする方が、よりマスタリングが生きるときもしばしば有ります。

筆者もあるバンドでは、バンドメンバーがミックスをしていたため、曲によってバランスの統一感が無かったのでミックス修正をよくやっていました。

皆さまもマスタリングで気になったときは、1歩戻れれば、新たな展開が待ってるのかもしれません。




これは、お互い良い作品を作る上での、最良な答えです!!

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